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代表挨拶
質が問われないような住宅を、建てては壊すという時代はずいぶん前に終わっています。これからは、既存住宅の質を上げる改修を行い、新築はもちろん質の高い住宅の割合をできるだけ増やして、将来的にはこの国のほとんどが“良質な住宅”で満たされているという姿を目指すべきでしょう。
良質な住宅とは、強く、長持ちして、快適で、美しい。簡単にいえばこんな住宅だと思います。最後の“美しい”には様々な意見や見方があるでしょうが、そこに「日本らしい美しさ」が備わっていることが基本になるはずです、日本の家なのですから。そうなれば、この国で継いできた木造住宅の美しさということになります。木造建築物は温暖化対策などサスティナビリティの観点からも再評価されていて、木造住宅はその視点とも重なります。
強く、長持ちして、快適で、日本らしい美しさを備えた木の家。こうした住宅を新築でも改修でも実現しようとしたとき、そこにはきちんと手刻みができる大工の存在が非常に重要になります。とくに改修では不可欠と言って良いでしょう。
こんなことを考えながら手刻み大工を育て、手刻み大工で家をつくる仕事をしてきましたが、会社の枠を超え、本当に貴重な日本の高い大工技術を発展的に継承していくことを考え、動く場として、野池さんと一緒に手刻み同好会を立ち上げました。2018年のことです。
興味があれば、何らかの形でぜひ関わってください。いろんな人の力を借りながら、とにかく一生懸命手刻みと手刻み同好会がうまく進んでいくように頑張りますので。
羽根建築工房 代表 羽根信一

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